自らおむつ履き排せつ実験、「おむつを開けずに中が見たい」介護職員の声を実現した臭いセンサー

原点は中学時代の介護経験、提携施設で集めた5千件のデータ

  •  においセンサーで排せつを検知する「ヘルプパッド」を手に取るabaの宇井吉美最高経営責任者(CEO)=9月、千葉県船橋市
  •  abaのメンバー。前列の左から2人目が谷本和城・最高技術責任者(CTO)、3人目が宇井吉美・最高経営責任者(CEO)=2022年(提供写真)
  •  排せつセンサー「ヘルプパッド」の仕組みを説明するabaの宇井吉美さん=9月、千葉県船橋市
  •  排せつセンサー「ヘルプパッド」(左)と専用カバー。シートの中央付近を通るチューブでにおいを吸引し、上部に設置したセンサーで検知する
  •  ヘルプパッドで収集した排せつデータについて説明する特別養護老人ホーム「ちば美香苑」の後藤直輝さん=9月、千葉市若葉区

 介護の現場で食事、入浴と並んで大変な仕事とされるのが排せつの介助だ。おむつの交換が遅くなれば衣服が汚れる一方、夜中も含めて巡回する介護士の負担は大きい。「おむつを開けずに中が見たい」。介護職員の切実...

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