外務省のシンクタンクで領土問題について調査研究や対外発信する公益財団法人「日本国際問題研究所」(東京)は1日、島根県の竹島について、1905(明治38)年1月に同県への編入が決まった閣議決定から間もない同年4月に刊行された公的な海図に「竹島」の表記が確認されたと発表した。調査した専門家は「竹島の同県編入は秘密裏に行われ、日本国民の中でも広く認知されることはなかったとする韓国側の主張を否定できる」としている。
海図は1905年4月22日刊行の海図1013号「日本近海水先(みずさき)図 明治三十八年五月」(国立国会図書館所蔵)。国内で存在が確認されている「竹島」の記載のある公的な地図としては最古という。