打吹おろし ものは考えよう

 久しぶりに国宝松江城マラソンに挑戦した。大会こそが練習の原動力。ここ数年はほとんど走ってなかったが、それなりのトレーニングを積んで筋力を付けなければ完走は難しい。仕事終わりにコツコツと練習を積み重ねた。

 ところが、大会当日は気温10度で天候は雨。コースの中海周辺は遮る物がなく吹きさらし状態。冷たい雨と風が体力を奪う。30キロ過ぎで脚に痛みやけいれんなどの症状。「高い金を払って、何でこんなことやってるんだろう」と気持ちが暗くなる。寒い。脚が痛い。やめてしまいたい…。

 そんな時、「こんな苦しさを体験できるのもあと10キロしかないんだ!楽しめ!」との声が聞こえた。衝撃的な言葉だった。そんな考え方があったのか!

 それ以降、無理やり笑顔を作り「苦しいけど、楽しいぞ」と自分に言い聞かせると、不思議と痛みに耐えられるようになった。物は考えようなのだ。考え方次第で、ストレスは楽しみにも変わる。終わらないマラソンはないのだ。ゴール後の爽快感はこれまでで1番であった。(鳴り石)

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