「たかまつななの社会を変えよう!」 行政とタッグを組む?! ドイツの生徒会とは

  •  たかまつなな(時事YouTuber、笑下村塾代表)
  •  生徒会長のヤン・レーマンさん(筆者提供)
  •  取材したヨハネス・ケプラー・ギムナジウム(筆者提供)

 ドイツでは、州ごとの生徒会連合が存在する。一つの学校だけで生徒会活動を完結させず、地域の学校が連携し合い、政治家や自治体に生徒の声を届けることを可能にしている。自分たちの生活空間である学校を自らの手で変える仕組みは、主権者としての意識を育む場として、とても有効に機能していると言えるのではないだろうか。今回は、ドイツの生徒会について紹介したい(取材は2022年9月)。

 ▽市役所で生徒会代表選挙

 北部ニーダーザクセン州のガルブセン市にある中高一貫校「ヨハネス・ケプラー・ギムナジウム」。21年から生徒会長を務め、同市の生徒会長代表でもある18歳のヤン・レーマンさんに話を聞いた。生徒の日々の問題を解決するために、学校や自治体と連携しながら活動しているという。

 「私は生徒会長として常に生徒のために何かを変えようと頑張っています。うまくいくときや、そうはいかないときもあります。いつもガルブセン市と相談しなければいけませんし、それが私の仕事でもあります」

 この学校では、生徒会長や学級委員を選挙で決める。クラス内の投票で学級委員が、その後、全校生徒の投票で生徒会長が選ばれる。さらに、市内各校の生徒会...

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