過去10年で最も甘く 早生柿「輝太郎」査定会

 鳥取県産柿のトップを切り、早生品種の甘柿「輝太郎」の査定会(JA全農とっとり主催)が26日、北栄町の県園芸試験場で開かれた。カメムシ被害や猛暑による生育の遅れなどが心配されたが、平均重量は328・4グラム(前年331・8グラム)、平均糖度は16・8度(同16・4度)と、過去10年間で最も甘く仕上がった。29日に初出荷される。

 輝太郎は、県で育種されたオリジナルの品種で、大玉で上品な甘みが特徴。県内での市場単価も高く、今年は480戸が22・62ヘクタールで栽培している。

 この日の査定会には、県内3JA4選果場と同試験場から計100個が持ち込まれ、同JAの職員や生産者らが果実の大きさや色づきの具合などを確認した。県農協かき部長協議会の北尾富行会長(75)は「出荷量は減ったが、おいしい柿ができた。たくさん食べていただきたい」と話した。

 今シーズンは、京阪神や中四国を中心に201トンを出荷し、1億3千万円の販売高を見込む。

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