書道愛好家でつくる麗山(れいざん)書院(米子市富益町、木村三千代代表)主催の「第43回麗山書院展」が22日、市美術館で始まった。同院創始者の書家、木村麗山さん(故人)の遺志を受け継ぐ会員が約40点の書道作品を出展。麗山さんの遺作もあり、多くの来場者が個性豊かな秀作の数々を鑑賞している。26日まで。
1年間の成果を披露する場として毎年開催。会場には小林一茶、与謝蕪村といった俳人の俳句をしたためた作品のほか、書の裏側から透過光で文字を浮かび上がらせる仕掛けを施した作品も並ぶ。
今回は、木村代表の夫で、今年2月に亡くなった後藤渓流さんの遺作11点も併せて展示中。ユーモラスな水墨画を添えた作品のほか、木村代表の書と寄り添う夫婦びょうぶ仕立ての作品もあり、注目を集めている。
木村代表(81)は「全会員の研さんの成果をご覧いただきたい」と話した。