鳥取市富安2丁目の日本海新聞ビル5階ホールで開催中の第16回とっとり陶窯展(実行委主催、新日本海新聞社共催)で23日、出展作家による、ろくろの実演があった。作家の手から器が魔法のように生み出される様子に、来場者らがくぎ付けとなった。
国造焼の山本佳靖さんと大山焼久古窯の鈴木治道さんが、ろくろを使って粘土から茶わんや急須、大皿などの形を整える作業を実演した。午前中の実演を担当した山本さんは、大勢のギャラリーを前に「焼くと縮むことを考えて2割ほど大きく作る」などと説明しながら、6キロほどの粘土からコップや茶わんなどを次々と生みだした。
賀露小4年の渡部健人さん(10)は「急須の注ぎ口や持ち手も、ろくろを使って作られていることに驚いた」と初めて見たろくろの実演を喜んでいた。
同展は14窯元1木工芸店の作品を展示即売するほか、恒例の特製容器の容量当てクイズも実施している。24日は午前11時から法勝寺焼皆生窯、午後2時から牛ノ戸焼の、ろくろ実演を予定。25日まで。