鳥取市鹿野町の鹿野学園は、5年生を対象に流沙川学舎で、同町出身の剣道家・郷土史家の山根幸恵さん(1923~2002年)の教えに基づく道徳学習に取り組んだ。他者を思いやる心の重要性などを確認し、子どもたちはこれからの学びの姿勢を見直した。
孫の山根幸久さん(湯梨浜学園教諭)が教壇に立ち、祖父の教えから学び続けることや、思いやりの心を持つことの大切さを説いた。
子どもたちは入学してからの自身の成長を振り返り、来年度から過ごす王舎城学舎での目標を考え、一人一人が発表に臨んだ。
杉原結人君は「1年生の頃は自分のことばかり考えていたが、5年生になってからは少しずつ友達のことも考えられるようになった。もっとほかの人の気持ちを考えられるようになって、少しでも大人に近づきたい」と意気込んだ。
最後に幸久さんは「発表を聞くときに相手の目を見ることができていて素晴らしかった。今日決めた目標を書いたワークシートは残しておいて、たまに自身を振り返るきっかけにしてほしい」とエールを送った。