保育現場の課題を聞き取り 鳥取看護大で出前県議会

 鳥取県議会福祉生活病院常任委員会(西村弥子委員長)は19日、倉吉市の鳥取看護大で保育分野に関する「出前県議会」を開いた。県内の保育関係者から人材不足や処遇などの課題を聞き取り、改善に向けて意見を交わした。

 出前県議会は、地域に出向いて県民の声を聞き、常任委の審査などに生かすのが狙い。この日は保育園やこども園の園長や保育士、保育士を目指す学生など約30人が参加した。

 倉吉東こども園の足達佐恵子園長は、不足している保育人材の確保には休みの取りやすさや賃金改善が必要とし「保育内容を充実させるための時間が十分に取れない。その日の保育体制を整えるので精いっぱい」と吐露。保育士を目指す学生が減少していることにも触れ、「魅力ややりがいを発信し、進路の一つになるよう意識しないといけない」と訴えた。

 ほかの出席者も、命を預かる責任に賃金が伴っていないことや、自分のための休暇が取れないことなど類似した課題を列挙。働きやすい環境整備や金銭的な補助を望む声が多く、西村委員長は「県議会一体となって知恵を絞り、後押しができるよう努める」と答えた。

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