中国のスタバ、最後の一押しは「隠れ家店」戦略?

  •  表通りから1本入った裏通りにあるスターバックス(中国・広州)
  •  台湾・台北市のバス停で手を挙げて乗車の意思表示をする人

 米スターバックスは2025年までに、中国での店舗数を9000に拡大する目標を掲げている。つい先日も広州の住まい近くに新規店がオープンした。準備期間中に何度か前を通ったが、「この店は客が来るだろうか」と心配した。なぜなら、ここは表通りから1本入った裏通りにあるからだ。自宅周辺を見る限り、スタバはこれまで人通りの多い場所を選んで出店している。

 だがオープンすると、まずまずの客入り。しかも通りから外れているので、混み過ぎないところがよい。大通りにある店舗は混雑しがちだが、ここは隠れ家的で心地よい。

 スタバの中国店舗数は24年6月末時点で7306店。目標の81%で、達成まであと一息といったところか。ただ、中国ではコーヒーチェーン間での競争が過熱しており、スタバが7月30日発表した4~6月期決算は、中国市場の売上高が前年同期比11%減の7億3380万ドル(約1100億円)となった。価格競争のあおりも受けたようだ。

 この厳しい競争の中でどう店舗展開していくか。もしかすると、達成に向けた最後の一押しはこうした「隠れ家店」が鍵を握っているのかもしれない。(中国)

 ▽台湾の路線バスに乗る際は手を挙げて...

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