境港一中(境港市上道町)で、持続可能な開発目標(SDGs)をゲームで学ぶ授業があった。2年生87人が、三つのクラスごとにSDGsの考え方を基に地域づくりを体感した。
SDGsへの理解を深めようと「総合学習」の授業で初めて実施。鳥取県が任命した「とっとりSDGs伝道師」の洋谷友子さん(41)が指導した。
ゲームは人口数万人のまちの12年後をシミュレーションし、行政職員や住民の役となって持続可能な状態を目指す。生徒らは資金や人材を確保しながら「商店街と地域のつながりを強くする」「多様性あふれるまちをつくる」といったプロジェクトに取り組み、人口や経済、環境、暮らしの四つの指標でまちがどう変わったかを判断した。
6次産業化を推進するプロジェクトに取り組んだ足立心音さん(14)は「人口が減る中で、どうすればまち全体が良くなるか考えるのが楽しかった」と笑顔。洋谷さんは「子どもたちはこれからのまちづくりの主役。暮らしているまちのつくり方に関心を持ち、成長してもらえれば」と話した。