地元の海潜って学ぶ ウニ大量発生被害など観察 青谷高3年生が課外授業

 青谷高(鳥取市青谷町)の3年生3人が9日、地元の井手ケ浜の海に潜り、ムラサキウニの大量発生や藻場の消失の様子を観察。ウニを通して青谷の漁業や海の現状を学んだ。

 青谷の課題を発見し、解決策を考える同校の「青谷学」と、県や県漁協などによる「鳥取ブルーカーボンプロジェクト」が連携して実施した課外授業。増殖したウニが海藻の芽を食べ尽くすことで藻場が消失する「磯焼け」が発生し、海藻をエサとするアワビやサザエが減っている現状を知るとともに、ウニの有効活用策についても考える。

 生徒らは、同プロジェクト実行委事務局長の古田晋平さんからレクチャーを受け、岩場付近でウニが穴の中に連なって生息する「ウニ穴」や、ウニの生息域で海藻が減っている様子を観察したほか、古田さんが捕ったウニを、その場で食べてみる一幕もあった。参加した前田勇斗さん(18)は「ウニの近くは海藻がないことが確認できた。飼育方法により、ウニにどれくらい身が付くか観察したい」と話した。

 9月からは実際にウニを飼育。レタスなど数種類の野菜をエサとして与え、味や身の付き方の違いを調査する。

 
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