1月のしぶんぎ座、12月のふたご座と並ぶ「三大流星群」で、真夏の夜空を彩る「ペルセウス座流星群」が、13日夜から見頃を迎える。今年は月明かりがなく、多くの流星を見られる可能性があり、観測には絶好の機会となっている。
鳥取市佐治町高山の公開天文台「さじアストロパーク」の織部隆明主幹によると、流星群は13日午後9時半ごろから見え始め、14日の午前2時~同3時ごろが最も多く観測できるという。特定の方角に片寄らず観測できる。1時間に30個ほどの流れ星を見られる可能性があるという。
ペルセウス座流星群の正体は、約130年かけて太陽を回るスイフト・タットル彗星(すいせい)がまき散らした“ちり”。地球が公転運動でちりの中を通過する際、無数のちりが大気に飛び込み、摩擦熱で燃え尽きる際に光を放つという。
織部さんは「一瞬の星の輝きを楽しみつつ、のんびりと空を眺めて宇宙の時間の流れに思いをはせてもらえたら」と呼びかけた。