スズキ製大型バイク「隼(ハヤブサ)」の愛好家が全国から集まる、第13回隼駅まつり(実行委主催)が20日、八頭町西谷の船岡竹林公園と同町見槻中の若桜鉄道隼駅で開かれた。遠くは北海道や台湾などから約2600人、バイク約2300台が駆け付け、トークショーや交流イベントを楽しんだ。
地域住民でつくる「隼駅を守る会」が中心となって2009年から開催している。今年は4年ぶりの夏開催で、朝からライダーたちが重低音を響かせて続々と来場し、駐車場は独自のカラーリングや改造が施された隼で埋め尽くされた。
スズキの鈴木俊宏社長が「あつーい隼へおかえりなさい」とイベントの開幕を告げ、スズキのバイク設計チームによるトークショーや抽選会など多彩な催しが繰り広げられた。物販ブースに置かれた台風7号の災害義援金箱には、来場者が次々と浄財を寄せ、実行委の石谷優会長は「開催していいか悩んだが、こんなに来てもらって本当にうれしい」と声を詰まらせた。
夫婦で訪れた名古屋市港区の会社員、平山幸治さん(56)は「今年は人が多くて本当に祭りの雰囲気。隼に乗っている以上、来なきゃいけないよね」と笑顔で話した。