住宅建築の基礎学ぶ 工務店などの新入社員

 住宅建築に携わる職人を育成するための講座が1日、米子市であり、鳥取、島根両県の工務店や建築資材販売店で働く受講生が、木造のモデル棟造りを体験した。

 講座は職人の育成などを目的に両県の工務店などでつくる「山陰すてきな家づくりの会」(事務局・ミヨシ産業)が4年前から実施している。今年は会員企業3社の新入社員5人が参加した。

 講座は計14回あり、受講生は同市富益町の倉庫内で、木造2階建て床面積27平方メートルのモデル棟の建設と解体を体験する。この日は屋根を支える垂木を設置する作業が行われ、受講生がベテラン職人の指導を受けながら、木材の角度や間隔に注意し、くぎを打ち込んでいた。

 会によると、住宅の構造や建築工程を学べることから、最近は職人以外の受講生も多いといい、体験した営業職の近藤元春さん(38)=尚建工務店=は「お客さんから変更の要望もあるので、作業の流れが分かれば提案できることも増えそう」と話した。

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