安全や利便性確認 サイクルトレイン 山陰線で実証事業 JR西

 JR西日本は19日、自転車を輪行袋に入れず、そのまま列車に積み込む「サイクルトレイン」の実証事業をJR山陰線米子―鳥取間で実施した。関係者ら約30人が参加し、サイクルトレインの安全性や利便性などを確認した。

 実証事業は、国のナショナルサイクルルート(NCR)の指定に向けた取り組みの一環。サイクルトレインを導入した場合、安全に列車を運行できるかを検証する目的で実施した。

 サイクリスト役と乗客役の約30人が米子駅で乗車。途中、停車駅でサイクリストが自転車をかついで安全に乗降できるかや、自転車を固定する安全ベルトの脱着のタイミング、1両当たり何台まで積載できるかなどを確認した。

 サイクリストとして参加した鳥取市立川町6丁目の山口和彦さん(58)は「輪行袋と違い、車輪などを外す手間が省けるので、特に初心者は安心して利用できる。自転車の固定がもう少ししっかりできれば」と指摘。JR西山陰営業部の安養寺芳美観光開発副室長は「今後も実証事業を行い、安全性と収益性の観点から検証して判断したい」と話した。

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