鳥取市の鳥取城跡で24日から、城の象徴だった二ノ丸三階櫓(やぐら)が拡張現実(AR)を活用して〝再建〟される。城跡内に設置された6カ所の観覧スポットで、スマートフォンやタブレット端末のカメラ機能を使うと、画面上に三階櫓が登場する仕組み。
復元整備が進む鳥取城跡の魅力を発信しようと市が企画した。専用のQRコードを読み取ると、観覧ポイントが記された城跡内の地図と写真が表示される。指定された場所でカメラ機能を使うと、画面上に実際の風景と三階櫓を組み合わせて表示する。
市は、24日の「第24回鳥取三十二万石お城まつり」のPRブースでQRコードを記載したチラシを配るほか、近日中に城跡の複数箇所に案内版を設置する。
二ノ丸三階櫓は藩主の権力の象徴として建築。1692年に天守が落雷で焼失してからは、鳥取城の「顔」となった。