鳥取市湖山町南３丁目の鳥取緑風高で１７日、鳥取県理容生活衛生同業組合による、理容の仕事に関する学習授業があった。生徒たちは現役の理容師らの指導によるカットの実演や質疑応答を通じて、理容の仕事の魅力の一端に触れた。
１年生を中心に３８人の生徒が参加し、くしやハサミを手に、練習用マネキンを相手に髪にロッドを巻く作業やカットなどの作業を体験した。風船に塗られたシェービングクリームを、カミソリで割らないように落とす練習に挑戦した生徒らは、理容師らから「横に動かすと割れるので気をつけて」などと指導を受け、器用に手を動かしていた。
質疑では「仕事とするにはどれくらいの時間や練習が必要か」との問いに、理容師らが「資格を得てからも、テレビや雑誌のタレントの髪形の変化など、トレンドをつかむ努力が常に必要」などと答えていた。
県東部の理容師が毎年開催しており、同組合鳥取支部教育部長の辰己裕子さんは「理容の仕事に興味を持ってもらうことで後継者育成や職業のミスマッチを解消につながれば」と話した。
