若桜鉄道で「地酒列車」 飲み比べを楽しむ

 八頭、若桜の両町を走る若桜鉄道で13日、地酒を車内で楽しむ「地酒列車」が運行された。沿線酒造会社の銘酒やリキュールが用意され、参加者は列車に揺られながら思う存分味わい、「飲み鉄」の旅を満喫した。

 観光列車を活用した沿線の魅力向上につなげようと、八頭町観光協会が2年前から実施している。この日は地元を中心に21人が、同鉄道の観光列車「八頭号」に乗車した。

 用意された地酒は太田酒造場(若桜町若桜)と田中農場(八頭町下坂)、北岡本店鳥取工場(同町坂田)が製造または販売している7種。参加者は同乗した各社の代表者から酒造りのこだわりや味の特徴などを聞き、飲み比べを楽しんだ。地元飲食店の弁当も提供され、車内は参加者同士の会話も弾む、にぎやかな地元酒場のムードに包まれた。

 香川県多度津町の会社員、中西伸二さん(49)は「全国の観光列車に乗るのが毎月の楽しみ。地酒の種類が豊富で料理も豪華で、お得なイベントだった」と満足そうだった。

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