自民党の石破茂元幹事長を中心とする石破グループ(水月会)は7日、国会内で会合を開き、資金管理のために派閥解消後も残していた政治団体としての「水月会」の解散を決めた。国民の派閥に対する不信感が強まる中、政治資金を扱う政治団体も登録を解消するのが望ましいと判断した。グループとしての活動は継続し、近く勉強会を開く。
同日昼、メンバー4人が会合に出席し、政治団体の解散を決定した。あるグループ幹部は「他の政治団体が解散している状況に鑑み、解散する。やましいことは何もない」と語った。欠席したメンバーにも解散は通達済みという。
メンバーの一人は「そういう流れだ。一度『ご破算願いましては』で、きれいにして再スタートした方がいい」と理解を示した。
政治団体を解散するにはグループの資金を精算し、口座の残金をゼロにする必要がある。2022年分の政治資金収支報告書によると、翌年への繰越金は約1200万円。処理については他の政治団体の対応を踏まえて判断するという。
石破氏は1月末の会合では資金管理を目的に政治団体を維持する方向だったが、突如解散に傾いた。