島根半島の日本海側に位置する松江市美保関町の七類-法田間の林道で、かれんなスイセンが見頃を迎えた。リアス海岸の風景を彩り、ドライバーらの心を和ませている。
花を見に訪れる人で地域がにぎやかになってほしいと約20年前、地域住民がニホンスイセンなどの球根を植えた。年々、分球して群落が広がり、今では初夏のアジサイとともに花のスポットとして知られる。
林道沿いには、個人が所有する土地を自ら整備し、ベンチが置かれた眺めのいい休憩場所もでき、見学者に開放されている。
法田地区の住民によると、かつてこの地域では女性たちが畑でスイセンを育て、境港市などで販売していたという。港に近い山の斜面などにはその名残をとどめる群落も見ることができる。