鳥取県オーケストラ連盟定期演奏会が11日、米子市公会堂で開かれた。熊川哲也氏率いるバレエ団「Kバレエカンパニー」で音楽監督を務める井田勝大氏(日吉津村出身)を指揮に迎え、ドリーブのバレエ音楽「コッペリア」やチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴(ひそう)」を情熱的に演奏した。
同連盟は県内にある四つのアマチュアオーケストラで構成。毎年持ち回りで演奏会を開いており、今年は米子管弦楽団を中心とする69人が出演した。
「コッペリア」はバレエ音楽を得意とする井田氏が自ら選んだ抜粋版。第1~3幕の各シーンを躍動感いっぱいに奏で、聴衆をバレエ音楽の世界へといざなった。「悲愴」でも井田氏の全身全霊の指揮にオーケストラが呼応。力強く一体感のある演奏が終わると、盛んに拍手が送られた。
井田氏は「積み重ねてきた米子管弦楽団との協力関係が実り、細かい部分まで心がつながり合えた演奏会だった。米子の音楽文化の発展をお手伝いできたらうれしい」と話した。
(北尾雄一)