インターネット上の仮想空間「メタバース」での交流を通じて、鳥取県の魅力を発信するスマートフォンアプリ「バーチャルとっとり」が3月末から配信される。県はキックオフイベントとして同月3日にバーチャル同窓会、20日にバーチャル婚活イベントを仮想空間内で開催。UIJターンの促進や出合いの場の創出に期待を寄せる。
同窓会「33(サンシャイン)祭」は、30歳時にコロナ禍で同窓会が開けなかった世代を中心に、20代後半から30代後半が対象。仮想空間で旧交を温め、同世代との新たな交流を楽しんでもらう。トークショーには「軟式globe」のパークマンサーさんを招く。
婚活イベントはメタバース内でクイズやゲーム、1対1のトークなどを実施。マッチングしたカップルは後日、JR鳥取駅周辺で開かれるリアルデート企画に臨む。
鳥取県は2024年度の目標として、移住定住者年間3千人、県の婚活支援センター「えんトリー」のマッチング事業や県主催イベントを通じたカップル成立年500組を掲げている。
アプリの配信開始後もメタバース内で、就職活動や婚活の他、観光なども含めた多様なイベント展開と情報発信が予定されており、婚活事業者にスペースを開放する計画も温められている。
県は交流を通じた情報交換が鳥取県への関心向上やUIJターンの端緒になることを期待。「内面やタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若年世代との親和性は高い」とし、アプリの利用を呼びかけている。