子どもの遊び 世相色濃く 南部・祐生出会いの館 すごろく、羽子板展示

 南部町下中谷の祐生出会いの館で「昔の子どもの遊び展」が開かれている。当時の世相が反映されたすごろくと、力強い歌舞伎役者の装飾が目を引く羽子板の計84点が展示され、昔の子どもたちの生活を伝えている。25日まで。火曜休館。

 すごろくは、明治末期と大正時代の計41点を展示。明治期は女学校生活や嫁入りをテーマにした作品が目立つが、大正に入ると飛行機や自転車に乗る少女や夫婦で家事や育児に取り組むイラストが登場する。男児向けには戦争や世界統一をテーマにしたすごろくが多く、当時の世相を色濃く反映している。

 羽子板は、歌舞伎役者の似顔絵が押し絵で表現された作品を中心に43点が並ぶ。収集家の板祐生自身が購入したひときわ大きな「久留米地方の大羽子板」は、華やかな装飾と相まって来場者の目を引いている。

 中尾慶治郎副館長は「羽子板やすごろくから当時の世相や人々の生活を感じ取ってほしい」と話した。

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