止まった時間、長い空白 津波で娘失った鎌谷さん(鳥取) 東日本大震災13年

  • 今年も3月11日に合わせて自宅を訪れた川西さん(左)と共に、13年間を振り返る鎌谷さん。津波で亡くした慶子さんの遺影を大切に抱えた=11日、鳥取市内

 東日本大震災の発生から13年となった11日、津波で長女の村田慶子さん=享年(43)=を亡くした鎌谷信子さん(79)=鳥取市=は、自宅でこの日を静かに迎えた。能登半島地震の報道を見るたびに、娘のことが重なり「枯れていた涙が再び出るようになった」。娘を突然失った喪失感は13年前と変わらず、あれから長い「空白」が続いている。

 「13年前が昨日のことのよう。今も娘がふと帰ってくるような気がするんです」。鎌谷さんは仏壇に掲げられた笑顔の慶子さんの遺影を見つめ、こう語った。

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