郷土ゆかりの貴重な作品展示 米子市美術館で開館40周年記念展

 米子市美術館で、開館40周年を記念したコレクション企画展「日本画・書・工芸・彫刻編」が開かれている。大山に魅せられた日本画の勝谷木僲や郷土の書の先人である児玉玉立、国際的に活躍した彫刻の辻晋堂らの作品が並ぶ。24日まで。

 日本画・書・工芸は自然をテーマに37点を展示。日本画は大山を描いた作品が6点並ぶ。このうち勝谷の「雪後の大山」は、師匠亡き後は世間から遠ざかって専心した大山山容が描かれる。書の「羅隠詩牡丹(らいんしぼたん)」(六曲一隻)は、狂草体を得意とした児玉玉立の自在な筆遣いが表現されている。

 彫刻は常設を含む25点を展示。大正、昭和期に活躍した米子市出身の戸田海笛や杵谷精一、伯耆町出身の辻晋堂をはじめ、「米子彫刻シンポジウム」の流れをくむ作家らを紹介している。原型の作品と没後の鋳造を見比べる展示もある。

 今回が最終4期目のコレクション企画展。前田優美子学芸員は「普段あまり見られない作品を展示しており、ぜひ鑑賞に訪れてほしい」と来館を呼びかけた。

 観覧料は一般330円。大学生以下と70歳以上などは無料。

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