鈴木さん(鳥取)に大賞 本にまつわるエピソード大賞表彰式 「闘病記に励まされた」

 「本、書店、図書館にまつわるエピソード大賞」(鳥取県図書館協会主催)の表彰式が10日、鳥取市の県立図書館で開かれ、大賞に輝いた鳥取市南町の鈴木真由美さん(67)らに表彰状が贈られた。

 本に親しんでもらうことを目的に開かれており、今回で7回目。昨年10~12月にかけて作品が公募され、県内在住者や通勤・通学者から寄せられた179点の中から、大賞、優秀賞、4部門賞に受賞者7人が決まった。

 鈴木さんの大賞作品「人生を教えてくれた場所」は、つらい闘病生活を経て退院した時、県立図書館の闘病記コーナーの本を読みあさった日々を記した。見知らぬ人の人生に触れ、泣いたり励まされたりし、多くのことを学んだという。「与えられた一度きりの人生を悔いなく、強く、柔らかく、心の底から生きたいと思った。図書館さん、元気をくれてありがとう」とつづっている。

 審査委員長を務めた同協会の斎藤明彦会長は「これからも本に親しんでほしい」と語り、入賞者に表彰状を手渡した。鈴木さんら受賞者7人のエピソード作品の全文は、県立図書館のホームページで閲覧できる。

 大賞以外の受賞者は次の通り(敬称略)。

 優秀賞=岡本あおい、栃本歩美▽書店部門賞=田中陽菜▽図書館部門賞=谷口由佳▽小中学生部門賞=岸優吾▽本部門賞=下吉素子

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