「記者書評」・ユーリー・マムレーエフ著、松下隆志訳・「穴持たずども」

不条理な社会映す群像劇

  •  「穴持たずども」

 ずっと悪い夢から覚めないような作品だ。「穴持たず」とは、冬眠に失敗して空腹のまま森をさまよう熊のこと。本書の登場人物たちは皆夢うつつなまま、それぞれの奇矯なやり方で、理不尽な世界における真理や魂に触...

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