148年の歴史に幕 小鴨小で閉校式 来月、新たな小鴨小へ

 学校統合により本年度末で閉校する倉吉市の小鴨小で22日、閉校式があり、148年の歴史に幕が下ろされた。同校は上小鴨小と統合し、4月から新たに「小鴨小」として開校する。

 閉校式には、在校生や地域住民、PTA関係者ら約400人が出席。式で、広田一恭市長が統合に至った経緯などを説明し「慣れ親しんだものがなくなるのは寂しい。これから新たな学校として、歴史と伝統を築いてほしい」と式辞を述べた。

 校旗を小椋博幸教育長へ返納した井上達也校長は学校の歴史を振り返り、「4月からは新たな小鴨小に生まれ変わる。一緒になる小鴨、上小鴨両地域の発展のシンボルとして、確かな歴史を刻んでいきたい」とあいさつした。

 児童を代表し、5年生の生田紬さん(11)が「思い出は大切な宝物。新しい学校では、6年生として仲間と力を合わせ、歴史をつくっていきたい」と別れの言葉を述べた。

 最後に、児童らは「小鴨の川の水清く」などの詩が織り込まれた校歌を力強く歌い上げ、閉校する学校にに別れを告げた。

 同校は、1875(明治8)年に創立。これまで、約1万5千人の卒業生を送り出している。校舎と校名、校歌は受け継がれ、校章は新しくなる。

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