米子市淀江町淀江の和傘伝承館で踊り傘の製作に取り組んでいた米子白鳳高(同市淀江町福岡)の2年生3人が踊り傘を完成させ、指導した淀江傘伝承の会の山本絵美子会長から修了証書を手渡された。
2年生の選択科目「郷土芸能」の授業で、昨年8月から計10回にわたって行われ、同校郷土芸能部が使用するオリジナルの白張り踊り傘を完成させた。
生徒らは14日に踊り傘の最後の工程に取り組み、傘の天部に和紙を束ねた御幣を針金でくくり付けた。山本会長は「御幣は神様が降りて来るところ」と解説した。生徒は完成させた踊り傘をくるくると回して出来具合を見た。
山本会長から修了証書を受け取った三谷楓さん(17)は「結構難しかったが、淀江の和傘の歴史なども学ぶことができ、貴重な経験だった」と話した。
山本会長は「一生懸命に取り組んでくれた。だんだん傘職人の顔になった」と労をねぎらい、「将来、淀江傘の仕事をしてみたいと思うようになってくれればうれしい」と期待した。