約5年間の修理のため休館している国指定重要文化財「仁風閣」(鳥取市東町2丁目)の敷地内に、同館や鳥取城の歴史などを紹介する展示館が開館した。同館の修理の概要や、城跡内の発掘調査で見つかった出土品なども展示。城跡の案内施設としても機能する。
仁風閣の正門近くに設置された。平屋建てのプレハブで、延べ床面積は78・87平方メートル。入り口近くに受け付けと物販のスペースがあり、鳥取城の「御城印」も購入できる。
展示スペースでは、鳥取城や仁風閣の歴史のほか、修理工事の概要について紹介。周辺の地図と名所を紹介する特大パネルも掲示されている。一部がガラス張りで、椅子で休憩しながら、修理中の仁風閣を眺められる。
同市は6日午後1時半から開館式典を開催。市教委文化財課の職員による周辺のガイドツアーが行われるほか、先着500人に旧鳥取藩主・池田家の家紋入りのせんべいが配られる。
同課の佐々木孝文課長は「鳥取城の復元整備や仁風閣の工事の情報発信など、鳥取城跡の見学の入り口として機能する。ぜひ、気軽に立ち寄ってもらいたい」と話した。