倉吉市制施行70周年を記念して倉吉博物館(同市仲ノ町)で開催されている企画展「匠たちのTSUBAKI・椿・つばき」で28日、学芸員の解説を聞きながら鑑賞するギャラリートークがあった。来館者は作家の人物像や技法などに理解を深め、色鮮やかなツバキを表現した作品の魅力を堪能した。
同展は、美人画の竹久夢二や工芸の尾形光琳など、各分野の巨匠らによる「ツバキ」を扱った作品約70点を展示。同館の伊藤泉美主任学芸員らが館内を案内しながら「中国の『松竹梅』が日本では『椿竹梅』に置き換わるなど、日本原産のツバキは画題になることが多かった」などと解説した。
制作された時代背景や表現方法の違いなど作品ごとに細かな説明が行われ、友人と参加した境港市中野町の会社員、景山雅代さん(63)は「見ているだけでは分からない、作品の深い部分まで知ることができた」と話した。
会期は5月6日まで。ギャラリートークは4月30日と5月4日も行われる。いずれも午前10時から。