湯梨浜町久見にある二十世紀梨のシンボル「百年樹」の梨の実が膨らみ始め14日、地元の小学生が病害虫から実を守る小袋かけの作業に汗を流した。
百年樹は樹齢118年になる二十世紀梨の古木で、梨農家でつくる百年会(山田喜光会長)が管理している。毎年、近くの東郷小3年生が袋かけや収穫などを通して地元特産物への理解を深めている。
梨園に到着した児童らは農業改良普及員から小袋のかけ方を教わった後、袋かけに挑戦。百年会のメンバーに手ほどきを受けながら、葉陰に小さな実を見つけては丁寧に袋をかぶせていった。
山崎敦士君(8)は「袋かけは難しかったけど、楽しかった。甘い梨に育ってほしい」と笑顔。山田会長は「将来を担う子どもたちに少しでも梨作りに興味を持ってもらえれば」と期待した。