鳥取県産の天然イワガキ「夏輝」が今年も初出荷を迎えた。夏輝は6~8月に漁獲、販売される県産天然イワガキで、殻の長さが13センチ以上の平ガキにブランドラベルを巻いて出荷する。今年は1、2両日に県内5カ所で初競りが行われた。県産魚PR推進協議会は3日、大きくてぷりぷりとはりのある新鮮なイワガキを鳥取県庁に持ち込み、鳥取の夏の味覚をPRした。
同協議会によると、2日にあった賀露市場(鳥取市賀露町西4丁目)での初競りは、水揚げが1141キロ(前年1425キロ)、1キロ当たりの平均単価は1019円(同1065円)。最高値は、近年の最高額だった昨年には及ばなかったものの、ほぼ平年並の2千円(同2330円)だった。
県漁協の久保利晋一漁政指導課長は「身入りがしっかりとしていて、漁獲量、単価ともに好調」と話し、今年の漁獲量は計130トン(同128トン)を目指すという。
夏輝は今後、県内の旅館、スーパー、飲食店をはじめ、関西を中心に県外へも出荷する。同協議会はイワガキの開け方などを紹介するチラシや、関連キャンペーンを実施し、全国に夏輝の魅力を発信する。
久保利課長は「海のミルクと言われるほど濃厚で甘く、芳醇(ほうじゅん)な味。生で食べていただく他にも、最近は丸ごと揚げたボリューミーなカキフライとしても楽しまれている」とPRした。