柿栽培のノウハウ学ぶ 特産品の「富有柿」 担い手育成講座開講

 南部町は、一年を通して柿生産のノウハウを学ぶ「柿チャレンジ講座」を開講した。町の特産品である富有柿に親しみ、果樹栽培への理解を深めてもらい担い手育成につなげることが目的。柿栽培に関心のある町内外の15人が受講。町内の柿畑で専門家の指導を受け、全6回で柿生産の基礎を身に付ける。

 町内では、後継者がいないことを理由に柿の木を伐採せざるを得ない柿園が増加。現状に歯止めをかけようと、3月に使われなくなった柿園の新たな担い手を募集したところ、県内外の18人から問い合わせがあった。このうち1人が柿園の後継者に決まったが、果樹栽培に興味を持った人とのつながりを維持し、今後の担い手確保につなげようと同講座を開講した。

 講座は、富有柿を栽培している同町市山の柿園で実施。JA鳥取西部米子・あいみ果実部の橋谷陽史柿指導部長と、鳥取県西部農業改良普及所の森本浩一普及主幹が講師を務める。

 5月18日には初回講座が開かれ、参加した14人が大きな果実を付けるためにつぼみを間引く摘蕾(てきらい)作業に挑戦した。講師から摘蕾の目的や摘み取るつぼみの選別基準などを教わり、新しい枝一本に一つのつぼみが残るよう丁寧につぼみを間引いていった。

 父親から柿の木を引き継ごうと参加した野口晴樹さん(57)=米子市=は「腕を上げっぱなしで大変だった。どのつぼみを取ればよいか、教えてもらえたのでよく分かった」と話した。

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