JA鳥取中央が管内の小学生を対象に開いている農業体験学習「あぐりキッズスクール」(新日本海新聞社特別後援)が8日、倉吉市関金町明高の水車の郷体験工房であった。子どもたちは自分の手で作り上げたそばをおいしそうに味わい、地域の産物と食への理解を深めた。
湯梨浜と北栄、琴浦クラスの親子約30人が参加。8グループに分かれ、同工房の担当者から生地の練り方や延ばし方、切り方のこつを教わりながら二八そばの手打ちに挑戦した。
子どもたちは、こね鉢に「明高そば」と呼ばれる地元産のそば粉とつなぎ粉をふるいにかけながら投入。水を回し入れて根気よく練った生地がまとまると、麺棒で薄く延ばして丁寧に切り分けていった。
この後、すぐに麺をゆで上げ全員で試食。生地に穴が開いたり、麺の太さがそろわなかったりなど悪戦苦闘しつつも無事完成し、参加者は達成感あふれる笑顔でそばを堪能していた。
そば打ちは初めてという東郷小6年の岡本柚希さん(12)は「麺を細く切るのが大変だったけど、思ったより上手にできた。楽しかったのでまたやりたい」と満足そうに話した。