カエルへの思い熱弁 大山町でサミット 入江さん環境保全訴え

 国立公園・大山を含め大山町に生息するカエルについて考える「大山・カエルサミット2024~自然を一緒にかんガエル~」が30日、同町内で開かれた。東京五輪ボクシング女子金メダリストで、東京農工大大学院でカエルの研究に取り組む入江聖奈さん=米子市出身=を招いたトークイベントが行われ、カエルを通じて環境保全の重要性について理解を深めた。

 入江さんは東京都のヒキガエルの生存戦略について基調講演。幼生時に大きく成長することで都市でも生存できるとの仮説を立てて研究を進めていると説明した。カエルを研究する理由として「かわいさ」とともに「絶滅の危険性の高さ」を挙げ、「水と陸の両方を守らないとカエルは絶滅してしまう。今後は博士号を取ってカエル博士になりたい」と語った。

 町関係者や生物・農業分野の有識者らを交えたパネル討論もあり、カエルがオオサンショウウオやコウノトリの餌にもなるなど生態系を支えていることを確認。鳥取県内で最も高い大山山頂付近の池に生息するモリアオガエルなどが紹介された。

 町内で生物の調査記録を行う「大山おとなの研究部大山いきもの部」や地域自主組織「まちづくり大山」などでつくる実行委員会が主催。約100人が参加した。

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