田舎で働く道照らす 〝日本一になった営業マン〟林さんビジネス書2作目出版 同世代向け起業利点など提示

 金融保険業や飲食店経営など幅広いビジネスを展開しているリアルコーディネート(倉吉市伊木)の林直樹社長(43)が、ビジネス書「田舎ビジネス『イナビジ』のススメ ~“ドラゴンボール世代”の新しい働き方~」(カナリアコミュニケーションズ刊)を出版した。デジタル全盛時代に「田舎でも幸福感を感じながら働くことができる」と、同世代の人たちに地方で自分らしく生きる道を提示している。

 林社長は、岡山県内のJA職員時代に保険営業の実績で日本一に輝いた体験談やノウハウなどを紹介した著書「日本一になった田舎の保険営業マン」を2014年に出版。多くの注目を集め、電子書籍などを中心に約1万部を販売した。

 2作目の今著では、自身と同世代を人気漫画になぞらえて「ドラゴンボール世代」と位置づけ、倉吉市に移住して多角的なビジネスを手がけている経験や、住居費や教育費など各種統計データに基づき、田舎での起業「イナビジ」のメリットを示している。

 ほかに、鳥取県内にUIJターンして起業したかばんメーカーやIT企業など「イナビジ」先駆者の起業家8人を紹介。開業までの苦労や、成功をつかむための考え方や金言を掲載している。

 林社長は「デジタル技術の普及により多様なコンテンツを自由に享受できる今の時代は、都会という“特定の場所”にこだわる必然性が薄れている。テレワークが広がり、場所にとらわれない働き方も広がった」と指摘。「『田舎で働くことはかっこ悪い』という時代は終わった。チャンスを逃さずイナビジを楽しみ、地方に住む人にも希望を持ってほしい」と話した。

 四六判、176ページ、1430円。(井田慎一)

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