降雪時季の到来を前に、国土交通省鳥取河川国道事務所の除雪車出発式が30日、鳥取市福部町湯山の福部除雪基地であった。委託業者7社など関係者ら約80人が参加し、除雪期間中の迅速で安全な作業を誓った。
同事務所では今シーズン、除雪基地13カ所の除雪車合計80台態勢で国道9、29、53号と鳥取道、山陰道の総延長約228キロをカバーし、5~10センチ程度の積雪があった場合をめどに出動する。
式では除雪を担う、やすなが工事の管理技術者、兒島将平さん(47)が「関係機関と情報共有を密にし、無事故無災害で春を迎えられるよう努力する」と決意表明した。福部未来学園幼稚園の園児20人による「鳴子踊り」も披露され、園児らは手に持った鳴子を響かせ、元気なかけ声で花を添えた。
除雪車両の見学もあり、園児らは巨大な除雪車の運転席に上げてもらい、ハンドルを握って笑顔を見せた。同事務所の貴田勝太郎所長は「園児に来てもらい、誰の生活を守るのかということを実感できた。昨年よりも雪が多くなりそうだが、しっかりやる」と話した。