障がい者自立推進機構の理事を務めるタレントのセイン・カミュさんを迎えたフォーラム「アートが叶(かな)える世界」が3日、鳥取市幸町の市民交流センターで開かれ、制作者の障害の有無に関わらずアートを楽しめる社会について語った。
同市中心市街地商店街で37日間にわたって開かれている「フクシ×アートWEEKs」の一環で実施。
カミュさんは、自身の自閉症の妹が芸術分野で才能を発揮して活躍していることや、障害者と民間企業などをつなぎ創作活動を支援する同機構の取り組みなどについて語った。「障害の有無でラベルを貼らず、誰もがアートを楽しめる社会になれば」と力を込めた。
講演後には、鳥取県立美術館の尾崎信一郎館長とアートスペースからふるの妹尾恵依子理事長を交えた座談会も開かれた。
NPO法人十人十色でアート部門を担当する長友久美子さんは「障害者アートを取り巻く時代が変わってきた。障害があろうと無かろうと、良い作品は訴えかけてくるのだと感じた」と話した。