今年で誕生50周年を迎えた「米子がいな太鼓」の記念コンサート「鼓動心響(こどうしんきょう)」(米子がいな太鼓保存会主催)が9日、米子市公会堂で開かれた。太鼓歴の長い精鋭たちが集う団体「匠(たくみ)」をはじめ、同保存会に所属する全13団体の総勢140人が力強い音を響かせ、来場者を魅了した。
米子がいな太鼓は、1974年に誕生。第2回米子がいな祭から本格的な活動を始め、同祭を中心に県内外のイベントや海外で演奏を披露してきた。地域に根ざした長年の活動が認められ、8月には米子市が新たに創設した「市認定伝統芸能」の第1号に選ばれた。
コンサートは、大人連・匠による演奏で幕開けし、同保存会の金山博真会長が「50年の時を刻んだがいな太鼓の響きを楽しんでほしい」とあいさつ。その後も小学生や中・高校生の連が若々しいエネルギッシュな太鼓の技を披露し、大人連が複雑なリズムが絡み合う重厚な音を響かせた。
最後は、同祭やコンサートのエンディング曲として作曲された「喜楽」を全連で演奏。躍動感あふれるパフォーマンスと腹に響く力強い音で、来場者の拍手を誘った。