第43回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール インタビュー(2)正高もとこさん 絵本作家

文字に親しみ感じて

 -「ひらがなさん、じけんです!」制作のきっかけを教えてください。

 元気いっぱいで外遊びが大好きだった私は小学校に入学して、ため息をつきました。机に向かって、ひらがなを覚えなければなりません。ひらがなはぐちゃぐちゃして、どれも同じように見えました。大人になって絵本を作り始めて、放課後児童クラブで小学生に絵本を読みきかせるうちに、このときの苦労を思い出し、ひらがなを面白く覚えられる絵本があればいいと考えるようになりました。目の前の子どもたちも苦労していたからです。

 -制作過程で大切にしていることは。

 ひらがなを擬人化し、一文字一文字に親しみを感じてもらえるようにしました。ひらがなのパーツが次々になくなっていく事件を起こし、間違い探しの要領で、何がなくなっているのかを見つける展開にしました。ひらがなの形に注目してもらいたいからです。ひらがなは46文字もありますから、情報量が多すぎて子どもたちが混乱しないように、画家の市原淳さんにスッキリした絵をお願いしました。

 -コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。

 この絵本で、ひらがなを好きになってくれたらうれしいです。あなたは、どのひらがなさんが好きかな。

プロフィル

絵本に「どんぐりころちゃん」(鈴木出版)、「ぐるぐるまぜまぜ えのぐのしろぽん」(ひさかたチャイルド)、「きゅうきゅうしゃのぴーとくん」「ごみしゅうしゅうしゃのぽいすけくん」(いずれも岩崎書店)など。

募集要項
◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
◆締め切り
 2025年1月17日(金)必着
※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。

主  催 鳥取県学校図書館協議会
     新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行

 

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