子どもたちに盲導犬や視覚障害者に対する正しい知識を身につけてもらおうと、鳥取いなばライオンズクラブ(小坂宏治会長)は15日、鳥取市内の鹿野学園と浜坂小で日本盲導犬協会スタッフによる訪問授業を開催した。
このうち鹿野学園には、同協会の島根あさひ訓練センター(島根県浜田市)の原水穂さん(27)と盲導犬のナル(4)が来校。3年生25人に視覚障害者の見え方や困り事はそれぞれ異なることや、盲導犬の仕事などについて解説した。
原さんは視覚障害者は全く見えない人もいれば明るさだけ分かる人など「10人いたら10人違った見え方がある」と説明。盲導犬に付けるハーネスには進行方向を伝える役割や犬が仕事中だと示す効果があるとし「見かけたら盲導犬ではなく、お手伝いが必要かを盲導犬ユーザーに聞いてあげて」と訴えた。
稲村日葵さん(9)は「(視覚障害者を)見かけたら声をかけ、信号の色などを教えたい」と話した。