倉吉市上井の医療法人清和会垣田病院は20日、糖尿病患者ら20人に低カロリーなフランス料理のフルコースを振る舞った。参加者は少し早めのクリスマスプレゼントに喜び、絶品料理に舌鼓を打った。
同病院が毎月行う糖尿病教室の一環で、2006年から12月はクリスマスにちなんでフルコースを提供。同病院の坂本恵理医師や管理栄養士の米原千晶さんらが監修し、試行錯誤しながらメニューを考案した。
コースは「甘海老(エビ)とカリフラワームース」など甲殻類3種盛りの前菜から始まり、魚や肉料理、デザートなど計6品を用意。一般的には同じような品目のコース料理だと3千キロカロリーほどになるが、食材の使用部位や調理法を工夫することで計813キロカロリーに抑えた。
教室では、調理師から1品ずつ説明を聞きながら料理を堪能。参加女性は「カロリーが控えめなのに、一般食と変わらないくらい見た目もきれいでおいしい」と笑顔を見せ、坂本医師は「患者の皆さんはもちろん、スタッフも毎年楽しみにしている」と話した。