商機獲得の鍵は「独自サービス」 ペットツーリズム県協議会が座談会

 ペットとともに旅行を楽しむ「ペットツーリズム」を地域活性化につなげるための座談会が16日、倉吉市堺町1丁目のハルキヤカフェで開かれた。国内500カ所以上の宿泊施設を愛犬と巡り、観光業のコンサルティング業務などを手がけるトラベルウィズドッグ(神奈川県)の中村貴徳社長が、大きな商機が眠るペット関連需要をつかむためには大胆な仕組みづくりが必要と訴えた。

 中村氏は「2019年には犬と猫の数が0~14歳の子どもの数の倍に達しており、2兆円の需要が眠っている」と指摘。ペットツーリズムが普及する中で「他と同じことをやっても追いかけるだけになる」と、独自サービスの必要性を強調した。

 その上で、倉吉市周辺は東郷池や大山など豊かな自然環境があるとし「犬専用ビーチの開設など大胆なビジネスにかじを切り、『鳥取県は日本一ペットに優しい』と宣言すれば全国の愛犬家が鳥取を目指してくる」と持論を述べた。

 座談会は県ペットツーリズム協議会(矢嶋健二郎会長)が主催し、観光業や行政関係者が参加した。矢嶋会長は「多くのヒントを得た。愛犬家に2度、3度と訪れてもらえる仕掛けづくりに向け、行政と連携したい」と話した。

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