「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意!

全国の消費生活センター等に寄せられる分電盤の点検商法に関する相談が2024年度に入り急増しています。分電盤は、内部に屋内配線の安全確保等のためのブレーカー等が内蔵されており、一般的に玄関や洗面所等に設置されています。分電盤の点検商法に関する相談件数は、2024年11月末時点で2023年度同期と比べ約25倍となっており、契約当事者の約8割が70歳以上です。

相談事例では、業者が電話等で突然分電盤やブレーカーの点検を持ち掛けて訪問し、「すぐに交換しなければ漏電して火事になる」などと不安をあおり、その場で分電盤の交換を迫る手口がみられます。中には電話口で電力会社やその委託会社と名乗り、信用させる例もみられます。


●相談事例

・電力会社の委託を受けたという業者の点検後に交換工事を契約したが、委託というのはうそだった。

・不安をあおられ分電盤の交換契約をしたが、高額なのでやめたい。

・漏電による火災は保険が下りないと言われ、不安になり、契約した。

・分電盤は15年で交換することが法律で決められていると言われ、契約してしまった。


●相談事例からみる問題点

・電話等で電力会社やその委託会社を名乗るなどして突然点検を持ち掛ける。

・点検後に不安にさせ、分電盤交換の契約を急がせる。

・分電盤交換は法律で定められている、分電盤の漏電では火災保険が下りないなどとうその説明をする。


●消費者へのアドバイス

・電話等で点検を持ち掛ける業者には安易に点検させないようにしましょう。

・点検させたとしてもその場では契約せず、十分に比較・検討しましょう。

・クーリング・オフ等ができる場合もあります。

・4年に1回の無料法定点検について日頃から確認しておきましょう。


詳しくは、国民生活センターのホームページをご覧ください。
https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20250115_1.html


困ったとき、不安に思ったときは、身近な消費生活相談窓口につながる消費者ホットライン「188」にご相談ください。

また、国民生活センターのホームページ「消費者トラブルFAQ」では、消費者トラブルの対処法を紹介しています。
https://www.faq.kokusen.go.jp/?site_domain=default


●マンガで点検商法への対処法を学びましょう!

点検商法によるトラブルが発生する原因や、トラブルにあわないための対策をマンガで学習できるウェブサイトを公開しています。家庭での学習にご活用ください。

詳しくは消費者庁ホームページをご覧ください。
https://www.kportal.caa.go.jp/shohisha-ryoku/teaching_materials/text_04.html


情報発信:鳥取県消費生活センター

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