智頭町智頭のちえの森ちづ図書館で1~3月、町内外の小学5年~中学3年の児童生徒が芸術家らから表現を学ぶ「ちづの放課後表現クラブ」が開催される。ダンスや演劇などで活躍するスペシャリストから多様な表現を学べる機会で、関係者は「自分で体験することで夢中になれるものに出合える場になれば」と参加を呼びかけている。
鳥の劇場(鳥取市鹿野町)などで長年、演劇に携わってきた同町南方在住の舞台制作者、米井啓さん(50)らが、町内で演劇などの芸術表現に触れる機会や場所づくりを目指して設立した「智頭コミュニティ劇場」が初めて企画した。
同クラブでは、振付家の荻野ちよさんによるダンスや劇作家の菅原直樹さんの演劇のほか、建築と詩、写真、アートの6分野の芸術講座を開催。児童生徒らが芸術家や専門家と直接関わりながら、多様な芸術や表現に触れる。
米井さんらは、子どもの数が減少し体験活動の場が減ることや、部活動の地域移行が進むことなどを踏まえ「地域の受け皿になれば」との思いで取り組んできた。通年での実施に向け、今後さらに内容を充実させていく考えという。
米井さんは「初めて体験、挑戦する分野があるかもしれないが、表現する面白さや楽しさを味わって」と話した。