一本一本丁寧に 倉吉でスイカ苗の接ぎ木作業が最盛期

 今季の倉吉スイカの生産が始まるのを前に、カンピョウの台木にスイカ苗を接ぎ木する作業が最盛期を迎えている。倉吉市国府のJA鳥取中央総合育苗センターでは28日、15人のスタッフが苗を傷めないよう、一本一本丁寧に台木に差し込んだ。作業は4月1日まで続き、多い日は1日8千本を接ぎ木する。

 スイカ栽培は2月下旬ごろから苗の定植が始まるため、寒さに強い同じウリ類のカンピョウの台木に接ぎ木するのが主流。スタッフはカンピョウの台木に専用器具で穴を開けた後、斜めに切って先端をとがらせたスイカ苗の軸を手作業で差し込んでいった。

 接ぎ木した苗はポットに植え付け、約40日間育ててから出荷される。今季は約29万本の苗を同JA倉吉スイカ生産部などに供給し、2月25日から定植が始まる予定。

 同センターの磯江正大センター長(43)は「品質のそろった苗を出荷しなければと、責任の重さを毎年感じている」と話した。

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