夢が丘中(新温泉町細田)の生徒が本紙に寄稿した記事などをまとめたパネル展「夢が丘からの眺望」(新日本海新聞社後援)が1日、同町千谷の八田コミュニティセンターで始まった。地域の宝・但馬牛について学んだ成果や被爆アオギリの苗を育てる取り組みを、掲載記事や生徒たちのメッセージを通して紹介している。19日まで。
同校は地域を学ぶ「ふるさと教育」を授業に取り入れており、地域の魅力発信や課題解決を模索した生徒らのリポートを、2022年から本紙但馬版に寄稿連載している。
パネル展は前年度に続き2回目。今回は24年3月から今年1月までの連載記事のほか、世界農業遺産に認定された「但馬牛の伝統的な飼育システム」がテーマの学校新聞を展示している。
湯村温泉が舞台で、広島に投下された原爆の被爆2世がヒロインのテレビドラマ「夢千代日記」を糸口にした平和学習の成果も紹介。同校にある被爆アオギリ2世の木の種を採取し、生徒が育てた3世の苗木20本を、来場者にプレゼントする試みも初めて企画した。
担当の郷司昌賢教諭(47)は「苗は大切に育ててくださる方にもらっていただき、その後の交流にもつなげていければ」と話している。