雪山で雪遊びを満喫する恒例の「ウインターフェスティバル」が8日、香美町小代区新屋の尼崎市立美方高原自然の家「とちのき村」で始まった。同市や大阪府から訪れた家族連れなど約70人の参加者は、新雪に恵まれた絶好のコンディションの雪原で、思い思いに雪遊びを楽しんだ。
美方高原の豊かな自然体験を通じ、能動的な意欲やコミュニケーション能力など、数値では表せない非認知能力を養うことが狙い。4日からの寒波で新たに60センチほどの新雪が降り積もり、施設周辺の積雪は130センチほどあった。
参加者は、スタッフからアドバイスを受けながらかまくら作りやそり遊び、クロスカントリースキーなど8種類のアトラクションに挑戦。深い雪に足を取られながらも、積もったばかりの真っ白なパウダースノーを全身で楽しんだ。
参加者の一部は、冬用のテントや寝袋を使って雪上キャンプを体験。9日朝にスノーシューを履いて標高1010メートルにある一本松を目指す。
大阪市から家族4人で参加した会社員、村上裕子さん(47)は「大阪では雪が経験できないので、雪遊びを満喫させようと参加している」と話し、長男の生真さん(12)は「エアボードやそり遊びが楽しい。雪がやわらかい」と満足そうに話した。